ぷれヴぃじおーね

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イニシエーション・ラブ 乾くるみ 感想 

評価:
乾 くるみ
文藝春秋
¥ 600
(2007-04)
Amazonランキング: 1685位
Amazonおすすめ度:
☆初めて読み返した小説
途中で気付きます。。。
ヒントもネタバレのうち
感想の難しい作品で、ある分野の読書量と読書慣れが評価を左右する作品。
乾くるみさんの作品ははじめて読みました。

この作家さんは第4回メフィスト賞を受賞しています。

この時点でメフィスト賞がどんな賞なのかを知らない方は、
ひょっとしたら面白さが半減以下というか
解説を読んでも半分以下の理解度になるかもしれません。

この作品は個人的には多層構造で構成されていると思います。
1段階目でわかった気になって、再読の必要なし?
つまらない?
わかってたよ?となってしまう方も多いのではないか?
まあ、そこにこそ面白さがあるんですけどね。

とはいえ、当然、ネタバレ全開で書いても、2つ目までのステップでかなり難しく、最終的に、そこなのか!というところに気が付く方は10%前後かも知れません。

無論、恋愛小説としても、バブル時代の物語としても楽しめるとは思います。

森博司氏の作品をこのところ立て続けに読んでいたり、とある小説でいくつかの偶然が重なって気が付いたりしたリオンは、特殊だという事です。

普通は帯の2度読みたくなる本に偽りナシというところでしょう。
ただ、すばらしくでも、リオンはある理由で評価を4にしています。
これは好みの問題なので、600円なら元は取れると思います。
懐かしくも、どこか切ない、夏の恋の物語……。
とても、涼しくなれますよ、リオンもとっても涼しいなぁ(^_^;)
遠距離恋愛をした事がある方にも、お勧めの一冊でした。
無論、ミステリー好きを自称するなら読むべし。
憎い演出に唸るといいです。

感想
JUGEMテーマ:読書


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PS,ここからは、完全にネタバレ。
文章を反転させてお読みください。
鈴木という男性が二人いて、A,Bで別人がマユを好きになって、マユが捨てられて……ってのが1つ目。

でも、実際はBが先で、A鈴木があと……というのが2番目のミスリード。

この本の真実は、A&Bは完全な対で、各章が同時期に起こっている。
つまり、二股をかけていたのはマユのほうなのである。

これが、イニシエーション・ラブの真の物語なのである。

だから、水着の件やタバコの件に、金曜から木曜のデートの移動に、便秘?
(さすがにリオンの元カノもそうだったけど、無理があるよ、これは)
執拗に会社の場所や免許にこだわったりしたのもそのためだった。

こ、怖すぎますーーーーーー\(゜ロ\)(/ロ゜)/
もう、完全にホラーだよ(-_-;)
いや、リオンも遠距離経験済みなんで、思うところが多々ありました。

まあ、結果、最初のひどい酒癖暴力男は、誘惑されたとはいえ彼女に捨てられて
本当の恋を最後で思い出し、だまされた事にも気が付かずに、罪悪感を抱え、たぶんこの恋もうまくいかないのかもしれません。
しかも、さりげなくいいところの会社を変えさせられていますからね、マユに。

一方、もう一人の鈴木は、清純そうで素敵で幸せだと思いつつ、たぶん会社を変えて、多少のマイナスがあったとしても、幸せに過ごせるのかも知れません。

ところで、マユ視点で物語を読むとどうなるのでしょうか?

Bカレからもらったルビーの指輪をつけて合コンに出るマユ。
この時点で、単身赴任で会えなくて寂しい思いをしていたわけです。
そこでA鈴木と出会い、B鈴木は同僚の女の子と飲みに行きます。

そして、B鈴木は疲れすぎたためか突発性の難聴に。
ここで運命が変わることに。

海に行く予定はB鈴木が先にしたものの、結果A鈴木と先に海に行く事に。
ここで日焼けをしてしまうけど、A鈴木の事はばれず。

その後妊娠しているかもという事実をBに伝えるものの、Bは東京の女にアプローチを受けてしまいます。

A鈴木と初デート(海以来)で、赤ちゃんがいるかも知れないからタバコを控えるマユ。
この時のマユの気持ちはどんなものだったのでしょうか?

その後、妊娠がわかり、1週間で堕胎の為に入院。
Aにデートを延期してもらい、顔色が悪いと思われます。
ここで、タバコを吸うシーン。

……うん、もうこのときには、Aにしようと心に決めていたのかもしれません。
わかりませんけどね。
想像を絶するものがあります。

その後、Bは東京彼女と初エッチ。
Aもマユと結ばれ、デートが毎週木曜日に。
Bは、2週間に一度デートとなり、
東京&マユと交互にデートすることに。

しかし、実際はマユもAとBと毎週デートしていた事になります。

まあ、ここで浮気相手の名前をBが言ってしまい、暴力をふるってわかれ、
クリスマスのホテルの予約をキャンセルし、最後にはBは本当に好きだったのはマユだったんじゃないかと後悔する事になります。

無論、ここでAがそのホテルのキャンセル待ちをしたのは悪ふざけの部類になりますけど、本当によくできていました。

本の出てくるタイトルや、その匂わせ方(十角館などは秀逸でした)
Aのはじめての時の会話。
痛い思いをするのは女の子、ゴムをつければもっと安心して出来たのにというセリフ。

実際は一度宿った命を失ってしまった強烈な喪失感の中でのセリフなのです。
抱いてっていう言葉の重み。

彼女を誰が責められるでしょうか?

とにかく、鈴木さんというありふれた苗字だからこそ出来たトリック。
という隠れ蓑を使った、同時期の2人の鈴木に翻弄されたマユの物語でした。

うん、そのほかにも細かいとところが本が好きってのがあふれる作品でした。
でも、遠距離恋愛を2度も経験してるリオンにはいたすぎる小説でしたので4点。
ほんと、つらいんですよ。
行く時よりも、帰る時が(>_<)
本の表紙のタロットカードも秀逸で、各章のタイトルも凝ってましたね。
23:59 | 本の感想 | comments(0) | trackbacks(0) |

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