ぷれヴぃじおーね

読んだ本の感想や、作ったお料理、スイーツの紹介など、
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ブルースカイ 桜庭一樹 再読感想

ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)
ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)
桜庭 一樹


この記事は『粋な提案』さんの『ブルースカイ 桜庭一樹』へのTB記事です。
藍色さん、遠まわりする雛ではTBありがとうございました。
うちとは違い、すごくカテゴリーがわかりやすくって、本が探しやすいですよ!
そして、ボクとの共通の本もいっぱいありますので、是非遊びに行って見てくださいませ。

ブルースカイの1度目の記事はこちらからどうぞ!

今回は2度目の感想という事でネタバレで書いていこうと思います。
反転させてお読みくださいませ。
ネタバレ無しは1回目の感想をどうぞ!

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あの時は桜庭さん2回目で、しかも、少女には向かない職業の後だったから、見えてこないところもいっぱいありましたが、今読んだら結構いろいろ見えてきたところがあったと思います。

要するに、少女の概念と、セカイとのつながりというものがテーマになっているのかなぁ?
桜庭さんお得意の箱庭的な世界と少女。
そして、今の子(発売当初は超近未来でしたが、2007年4月を過ぎたので現在と書いて差し支えないでしょうね)が、持つ感覚と過去と未来の人との対比。

彼女、青井ソラは、鹿児島に住む高校三年生の女の子。
ちょっと頭悪くて、他愛の無い会話というか、みんなと同じものを常に好きで、それが携帯メールで繋がっている。
男の子よりは現実を見て、男はみんなロマンチストで、女の子はリアリストって感じがここからも感じてこの辺は読んでいて軽く凹みました。
(20年、30年、40年後の私を想像できる?恋愛は結婚とは違うよ!?)

彼もいて、エッチして、お母さんの最後の手料理を食べ損なって異常気象で、初の『セカイ』へのアクセスしてしまい、違った価値観に放り込まれたソラ。
10代で携帯を持った少年少女のみが、別の空間世界に飛ばされ、強化老人に連れて行かれ、唯一まだ逃げ回っているソラ。

1回目の時には気がつきませんでしたが、今回では自分の意思で時間と空間移動が出来て、でも行き先は選べない。
そして、それは瑣末的なことで、大切なのはみんなとくっついていた価値観を離された時、今が見えてくるなぁって思いました。

赤朽葉家の伝説や青少年のため為の読書クラブの世代が変わったり、少女が成長するような話の大本はこのへんなんじゃないかなぁ。

昔は、女の子は突然大人になって、家庭を持って子供を育てていく世界。
機会や文明が進む事によって、女性は家事から解放されて自分の趣味を持つことが出来るようになるわけですが、それ以前の中世の言葉の通じない世界に放り込まれた時に、彼女は少女をどう思ったのか?
きっと大人だなぁって思ったに違いないのです。

そして、逆に近未来のネオニティの青年は、失われた少女(か弱き個人より、周りの意見を重視する意識の集合体としての少女)から、自分が少女的で彼女に近いとかんじます。
さらにチャムが同性愛者の恋人未満の友人的存在から、大切な存在だと気づかせた天使のような存在として描かれたように思えました。

最後手を離すシーンは、彼女の友達、つまりセカイとのつながりを今奪われている自分と、彼のこの先、誰にも分かり合えないかもしれない寂しくて孤独な逃亡劇につき合わせてしまっていいのか?
自分があの老人たちと同じ事を彼にしてしまってもいいのか?
そんな葛藤の末に手を放したんじゃないか?

そして、物語は現代日本の桜島上空に戻ってくるのです。

共通するのは青い空。
この本を初めて手に取ったとき、僕はその美しい装丁に感動しました。
本当に、綺麗で乙一の失はれる物語以来の好きな装丁だと思いました。

そして、どんなに概念が違っても、大切な人といっしょにいたいという思い。
この空で文化や価値が変わっても繋がっているんだよという事を最初から暗示させる素敵な表紙だと思いました。

ソラは結局逃げ回って孤独を感じるより、同じ十代で携帯を持った子達と最後を共にする訳ですが、寂しさを感じることは無く、孤独からの解放と再度見た、高い青い空が印象的で、すぐに捕まってしまった少年少女よりとっても幸せだったんじゃないかと思うのは、読者の勝手な感想でしょうか?

そう思わないと、かわいそうというか、孤独というか、ソラという女の子が救われないような気がしたんです。

後ちょっとだけSF的に考えるなら、きっとものすごい多い未来でこの現象を発見した未来人は、質量保存の法則化はわかりませんが、飛ばされてそのセカイの質量が減ってしまうと、遠い未来のセカイが崩壊とかしてしまうから、必死に探したんでしょうね。

って設定とかあるかも知れませんが、SF色を出さなくて正解のような気がしました。
SF(少し不思議)程度でとどめておくのが、よかったんだと思います。

それにしても、女性は非常にリアリスト。
ここ数日間で非常なまでに痛感する、ロマンチックが止まらない?リオンなのでした(T_T)
23:59 | 本の感想 | comments(3) | trackbacks(1) |

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この記事に対するコメント

こんばんは。
トラックバックありがとうございます。
まあ、ご紹介のリンクに文章までつけてくださって恥ずかしい…
でもうれしいです!。
すごく深く考えられてますね。
私が言えなかったことを書かれてる部分もあって、驚きました。
「最後手を離すシーンは、…」のところは同じように感じていたのでうれしかったです。
表紙の暗示にもうなずけました。
再読してみると、見えなかったものが見えたり、後の作品から推測できたりすることってありますね〜。
とても素敵なレビューでした。

ごめんなさい。あの日、サイトが込み合っていたせいか、
「遠まわりする雛」のトラックバックが反映されていませんでした。
お手数ですが、再トラバしてくださいますか?。

共通の本、これからもお気軽にどうぞ。
藍色 | 2007/11/01 2:40 AM
藍色さんこんばんは(#^.^#)ノ
全然深く考えてないです(>_<)
熱で頭がぼんやりして、ニュアンスっぽい感じでまとまっていないので恥ずかしい限りです。
手のところ、僕もうれしかったです。
桜庭日記&読書日記を読んでいたので、桜庭さん像が頭の中に初回より今回の方ができていたので、そんなイメージが浮かんできたんだと思います。

あと、ジュゲムさんはどうもTBやピング系が苦手な事があり、たまに反映されないんですよね(>_<)
今お送りしましたので、これで反映されているか確認していただけますか?
(なおうちへのTBは、スOム対策のため、該当記事へのリンクがあることが必須条件になっております)

ガリレオとかも僕もずいぶん前に読んだし、容疑者Xも読みました。
ほんと共通点もいっぱいなので、遊びに行きますね。
それでは!
リオン | 2007/11/01 5:50 PM
こんばんは。
再トラバありがとうございます。
反映されています。承認して表示しました。

共通する記事、いっぱいあるのですね。
トラバ、楽しみにお待ちしていますね。
コメントも短く添えてくださってもいいですよ。
藍色 | 2007/11/01 9:29 PM
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カバーディレクション&デザインは岩郷重力+WONDER WARKZ。2005年10月初版。書き下ろし。再読。時空を超えた3つの世界を3部構成で描いたSF。 第1部1627年ドイツの街・レンス。「GOSICK」を思い出させる雰囲気。少女マ
ブルースカイ 桜庭一樹 | 粋な提案 | 2007/11/01 2:40 AM
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